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執筆者の写真Aiko Sada

加齢に伴う表皮幹細胞の糖鎖変化〜論文が出ました〜

博士学生のLalhaba Oinamが中心となって進めてくれた糖鎖のプロジェクトがついに論文になりました。本研究は、産総研の舘野浩章先生との共同研究により行いました。


Oinam L, Changarathil G, Raja E, Yen Ngo YX, Tateno H*, Sada A*, Yanagisawa H: Glycome profiling by lectin microarray reveals dynamic glycan alterations during epidermal stem cell aging.

Aging Cell, e13190, 2020. *corresponding authors. doi: 10.1111/acel.13190


舘野先生との共同研究を始めたのが2016年なので、まだ自分にとっては新しい分野ですが、ファーストオーサーのLalが、in vivoのサンプルを扱う難しさと様々な困難を乗り越えながら非常に頑張ってくれ、こうして論文の形になったことを大変うれしく思っています。Lalが最初にレクチンアレイの結果を持ってきてくれた日のことは今でもよく覚えており、vivoのサンプルでこんなにきれいに糖鎖プロファイルが出るのか!と感動でした。


皮膚幹細胞の老化プロセスで、一体糖鎖が何をしているのか?まだまだ分からないことだらけなので、研究をさらに前へ進めていければと思います。


共著者である博士学生のGopu、Yen、ポスドクのErnaも非常にハードワークで、特に、皮膚のFACS実験は時間も手間もかかって大変なんですが、一生懸命サンプルを集めてくれました。


柳沢先生、舘野先生には、日頃から本当にお世話になっております。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。


私にとっては、責任著者としては2本目の論文です。初めて組織の蛍光写真がない論文ですね。異分野融合のプロジェクトで、ワクワクした気持ちで進められました。


最後になりましたが、研究費をサポートいただいたNanotech CUPAL N.R.P、AMED-PRIME、三菱財団、中冨健康科学振興財団、住友財団、ホーユー科学財団に心より感謝申し上げます。


本論文は、筑波大学、熊本大学でプレスリリースを出しました。海外のウェブニュースを中心に何社か取り上げていただいたようで、多くの人に興味を持っていただけるといいなと思っております。もし皮膚の老化や組織幹細胞、糖鎖にご興味のある方がいれば、お気軽にご連絡ください。


筑波大学プレスリリース


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